こんにちわ。田舎住まいの教師です。
今回は「育休」についです。
男性の育休も叫ばれる昨今だけど、
実際のところどうなん?
・女性の出産に関わる「休暇」について知りたい
・女性の産後休暇について知りたい
・女性の育児休暇について知りたい
・男性(教員)育児休暇について知りたい
・教員夫婦そろって育児休暇を取得したい場合を知りたい
という方はぜひご一読ください。
我が家は奥さんと2人そろって中学校で社会科を教えています✨たまに研修で顔を合わすとなかなかに気まずい(笑)
2023年12月現在、奥さんが妊娠しており、3月に出産予定です。
12月末から産休に入る奥さん、私も育児休暇を取ろうかと管理職に相談したり、調べたりしました。
(結局取得はしないんですが…(笑))
調べたからこそ伝えられること、奥さんの産休、育休について伝えられるかと思ったのでまとめておきます。
家族の時間、仕事、経済事情、多くの悩みがあるかと思いますが、制度として手厚く保証されている事もあるので、1つの判断材料にして頂ければ幸いです。
※県や自治体によって違いがありますので、あくまで参考に。詳しくは事務や管理職の先生にご相談ください。
女性の育児に関わる休暇について
「妊娠」と聞くと、産後休暇・育児休暇を思い浮かべますが、実は産休に入るまでに働いている中で使える「特別休暇」があります。
妊娠をしながら学校で働くのは、奥さんを見ているとやはり大変です。
廊下の角を猛スピードで曲がってくる生徒がいないか、移動も多く階段も上り下り。
つわりの吐き気と戦いながら授業をするのも一苦労です。無理のないよう管理職と相談しながら休める時は気軽に休みましょう☺
つわり休暇
こちらはつわりが酷い場合、最大で2週間休暇をとることができます。ただし、医師の診断書が必要。
奥さんがかなりつわりが酷くでたので、取得を考えましたがさすがに丸っと2週間は気が引けたので管理職に相談。
結果的に、2週間丸々ではなく、どうしてもひどい日は連絡をするという形になりました💦
だいぶ臨機応変に対応していただける制度なのでありがたいです!
妊娠・出産に関わる通院の休暇
こちらも年休を消費せずに、特別休暇として通院することが可能です。
安定期に入るまでの妊娠初期は2週に一度。安定期(5か月頃)は4週間に一度ほど定期的な健診があります。
母体にとっても、子どもにとっても大切な健診なので、健診日は早めに学校に伝えておきましょう。
また、私も何度か年休で同行しましたが、子どもが少しずつ大きくなる、動く様子が見られます✨
夫婦そろって健診に行くのも良いですね☺
産後休暇
出産に関わる休暇は大きく「産前休暇」「産後休暇」「育休」に分けられます
出産予定日の8週間前から出産後8週間後までの約16週間が「産休」となります。
「産休中」は働いているときと変わらない満額が支給されます。✨
女性の育児休暇
育児休暇を取得すると1人の子どもで最大3年間の「休暇」が選択できます。
ただし、給与が出るのは最初の一年間のみです。
そして、この1年間に出る給与も半年ごとに額が違います。30代ぐらいのケースで確認。
出産から半年間
一日につき、標準報酬日額 × 67%
給与が340,000円(標準報酬月額)の場合。(手取りではないです)
340,000円÷22(月の勤務日数)=15,450円(10円未満四捨五入)(標準報酬日額)
15,450円×67÷100=10,351円(給付日額※最大14,097円まで)
10,351×22(月の勤務日数)=227,722円(月額)
最初の半年間はだいたい20万円くらい。
半年から1歳まで
一日につき、標準報酬日額 × 50%
給与が340,000円(標準報酬月額)の場合。
340,000円÷22(月の勤務日数)=15,450円(10円未満四捨五入)(標準報酬日額)
15,450円×50÷100=7,725円(給付日額※最大10,520円まで)
7,725×22(月の勤務日数)=169,950円(月額)
育休後半は15万くらい。💦
毎月このぐらいの給与が出ます。思っていたよりも高いんじゃないでしょうか?✨
2、3年目は無給となるので、ここは家族やパートナーと相談しましょう!
平均の日額×67%
平均の日額×50%
二通りな訳ね。
育児休暇の期間は最大で3年は1人あたりです。なので2人目が産まれれば6年。3人目で9年です。
育児休暇の期間に合わせて妊活し、9年休暇を取得される先生もよくいます☺
育休に必要な提出書類
・育児休業手当金(新規・変更)請求書
・辞令書(写)または人事異動通知書(写)等
男性の育児休暇
男性の育児休暇も女性と基本的に変わらない制度ですが、取得率は全く違います。
教職に限った話ではないですが、まだまだ男性が育休を取りにくい雰囲気がありますね(?)
令和3年度公立学校教職員の人事行政状況調査について 文科省
(令和3年度公立学校教職員の人事行政状況調査について:文部科学省 (mext.go.jp))
男性育休取得割合(9,3%) 女性の育休取得割合(97,4%)
まだまだ男性育児休暇の割合が多いとは言えませんが、徐々に増えているようです。✨
最近、厚生労働省が男性の育児休暇取得率を増やすために、10割を給付条件に2週間以上の男性の育休を推進したと新聞に出てましたね。(2023年11月14日 中日新聞)
実際に取得されている育休の期間はというと、
男性の「育休」「一か月以内」
の取得者が大多数。
更に「一か月以内」の内訳で見てみると、2週間未満や5日未満の方も多くいます。
育児のために「休暇」を取る、ということが軽視されているとは思えませんが、
「仕事に穴を開けられない」「そんなに長く休めない」という意見がまだまだ大部分を占めていそうです。
ただ額、制度としては女性教員がとる場合も男性教員がとる場合も変わらないので、制度として利用しやすい雰囲気が作られると良いですよね!☺
夫婦で同時に育児休暇を取得する場合
パパ・ママ育休プラス
夫が配偶者とともに育児休業を取得する場合、その子が1歳2か月に達する日まで育児休業手当金が給付されます。
ただし、父が手当金を受け取れるのは最大で1年、子どもが1歳2か月に達するまでという条件。
パパママ育休プラス 必要書類
・世帯全員について記載された住民票の写し
・辞令書(写)または人事異動通知書(写)等
夫婦で育休を取得した場合、パパもママも支給があるようです☺
まとめ
・妊娠・出産に関わる「特別休暇」は手厚く種類があるので積極的に活用しよう
・女性の育児休暇は給与は1年間。期間は3年間。額は半年で変化
・教員の男性育児休暇の取得率はやはり低い
・「パパママ育休」含めて制度は充実しているので活用していきたい
話は変わりますが、カナダの男性育休率は30%なようです。
30%はすごい
国によって文化が違うのね
そしてカナダ全土で見てみると、育休中に支払われる給与は、大体50%程度。
なんと、制度的に見れば日本のほうが恵まれています。
ではなぜ取得率が低いのか?
取得率が低いかは職場や男性が育休を取るなんて… という世間のイメージが大きそうです。
実際に私の職場で男性職員が育休を取るという話は聞いたことがありません。
ただ風の噂で「近隣の学校で〇〇先生(男)が育休を取った」という話を聞いたことがあります。
あと、「X(旧Twitter)」には、育休を取ったであろう方が多く見られます(笑)
男性の育休に関して言えば、「教員」の世界だけの問題でもないですが、実はその制度はものすごく充実して整えられています。
一生にそう何度もあることではないので、これを機会に家族×働き方についてよく家族と話し合ってみても良いですね✨
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